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Windows 無線LANのローミングの積極性

自宅や会社でパソコンを使ってインターネットを利用する時に無線LANを使っている人は多いと思います。特に会社で無線LANアクセスポイントが複数台あり、パソコンを起動した直後は通信状態が良かったのに場所を移動した途端に通信状態が悪くなったことはありませんか?
それらの原因は最初に接続していた無線LANアクセスポイントの電波が、場所が変わって電波が弱くなってもいつまでも近くにある無線LANアクセスポイントに切り替わらないからです。
Intelの無線LANモジュールが搭載されているパソコンであれば、切り替えるタイミングを設定することができます。
聞きなれない言葉ですが「ローミングの積極性」と呼ばれて言います。
今回は「ローミングの積極性」について紹介します。

ローミングの積極性とは?

ローミング

まず、ローミングとは無線LANクライアントが移動した時に異なる無線LANアクセスポイントに接続を切り替える仕組みです。下記の図で説明します。
roming-1事務所でパソコンAを利用しているときは「事務所専用無線LANアクセスポイント」に接続していますが、会議室に移動した時には「会議室専用無線LANアクセスポイント」に自動で接続が切り替わります。

ローミングの積極性

そして、ローミングの積極性とは無線LANクライアント(パソコンなど)が電波状態が良い無線LANアクセスポイントを常に探索し、積極的に自動で切り替える機能です。下記の図で説明します。
roming-2この図では事務所と会議室が隣り合わせの部屋になります。
始めは事務所でパソコンAを利用しているときは「事務所専用無線LANアクセスポイント」に接続しています。その後、会議室に移動した時に本来であれば「会議室専用無線LANアクセスポイント」に接続してほしいところですが、電波が弱いながら会議室でも「事務所専用無線LANアクセスポイント」に接続したままになることがあります。これは、無線の電波が弱くても「事務所専用無線LANアクセスポイント」に接続したまま事務所から会議室に移動できたためです。
この状態から「会議室専用無線LANアクセスポイント」に接続させるには、電波が弱い状態のまま「会議室専用無線LANアクセスポイント」に切り替わるのを待つか、もしくは一度無線の機能をOFFにしてからONにすることで「会議室専用無線LANアクセスポイント」に接続させるかの2つになります。

これらの手間を解消させるには、ローミングの積極性の設定変更が必要になります。下記の図では設定変更後の動きを説明します。
roming-3ローミングの積極性の設定を変更することでパソコンAが継続的に今接続している無線LANアクセスポイントの電波品質をチェックします。それと同時に電話品質の良い別の無線LANアクセスポイントも探しています。もし今接続している無線LANアクセスポイントより別の無線LANアクセスポイントの方が電波品質が良ければローミングを実施します。
上の図では「事務所専用無線LANアクセスポイント」からの電波と「会議室専用無線LANアクセスポイント」の電波の品質を常にチェックし品質の良い無線LANアクセスポイントへの接続を実施しているので、事務所から会議室に移動した時でもすぐに電波品質の良い「会議室専用無線LANアクセスポイント」への自動接続が可能になります。

ローミングの積極性の設定方法

ではどのように設定すればいいのか説明します。
冒頭でも述べましたがローミングの積極性を利用する為には
Intelの無線LANモジュールが搭載されている
必要があります。
ますは利用しているパソコンがローミングの積極性に対応しているか確認してみましょう。

設定手順

1.始めにコントロールパネルを開きます。

2.「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックします。

roming-4-1

3.右側ある「アダプターの設定の変更」をクリックします。

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4.「ワイヤレスネットワーク接続」を右クリックで「プロパティ」をクリックします。

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5.ワイヤレスネットワーク接続のプロパティ画面が表示されたら「構成」をクリックします。

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6.Intelの無線LANモジュールのプロパティが表示されたら「詳細設定」のタブを選択し、「ローミングの積極性」を選択します。

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7.「ローミングの積極性」の設定値が1から5まで選択することができます。

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デフォルトでは「3.中」になっています。
それぞれの値は下記になります。

  • 「1.最低」・・・ローミングしません。電波品質が極端に悪くなったときのみ、別の無線LANアクセス ポイントへローミングします。
  • 「3.中」・・・ローミングなしとパフォーマンスの間のバランスをとった設定となります。
  • 「5.最高」・・・継続的に電波品質をチェックします。電波品質が劣化した場合、電波品質の良いアクセスポイントを探しローミングを実施します。

まとめ

ローミングの積極性は無線LANアクセスポイントが複数台ある会社などで、部屋を移動した時にいつまでも電波状態が弱い無線LANアクセスポイントへ接続し続けているパソコンに対してはとても有効な設定になります。しかしながら、Intelの無線LANモジュール搭載の機器でなければならないのが残念な点ではあります。
もし今、無線LAN接続で今回のような現象に悩んでいるのであれば、パソコンに搭載されている無線LANモジュールがどのメーカーチェックして設定してみてはいかがでしょうか。