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第2回 クラウド環境構築ソフトウェア 「OpenStack」」 (2/4)

OpenStackのインストール

第二回となる今回は、OpenStackのインストールについて説明します。

OpenStackのインストール方法については、様々なサイトでも紹介されておりますが、
つまずきやすいポイントにはフォローを入れながら説明していきます。

今回はRDOを使用してOpenStack Icehouse環境を構築します。

RDOとは

RDOとはRedhat系OS上でOpenStackを動かす人々のコミュニティのことです。
公式サイト(https://openstack.redhat.com/Main_Page

また、コミュニティ「RDO」が提供しているOpenStackパッケージ名称も同様に「RDO」という名称です。
パッケージ「RDO」はRHELやFedora、CentOSなどRedhat系Linux全てに対応しており、誰でも無償で利用できます。

このパッケージには、インストール作業や設定作業を自動化するインストーラ「Packstack」も提供されています。
今回はこの「Packstack」を利用して、2014年4月にリリースされたOpenStackのバージョン「Icehouse」の環境を構築しました。

構成

まずは構成の紹介です。

今回は、VirtualBox内に作成した仮想マシン内にOpenStack環境を構築しています。

Host

・デスクトップPC
– CPU:Intel Core i3-3220 (3.30GHz )
– Memory:8GB
– HDD:320GB
– OS:Windows 8.1 Pro(64bit)
– IPアドレス:192.168.1.55/24

・VirtualBox
– GuestOS:CentOS 6.6 x86_64
– Memory:3GB
– HDD:60GB
※RDO & packstackを利用するにはx86_64版が必須条件となります

・OpenStack
– 2014.1 Icehouse ※
– RDO & packstak

※最新版のJunoは、CentOS7向けにしかリポジトリが用意されていないようなので、
CentOS 6.6 にインストール出来るIcehouse を選択しています。

ネットワークの事前準備

VirtualBoxに空の仮想マシンを新規作成した後に、HostOnlyNetworkを追加しておきます。

対象の仮想マシンを選択した状態で、VirtualBox メニューの 設定 を押します。

openstack04_01

続いてネットワーク → アダプタ-1 と進み下記の設定を行います。

割り当て : NAT から ホストオンリーアダプターに変更
高度 をクリックし、
プロキャスモード:拒否 から すべて許可 に変更

openstack05_01

アダプター2のタブをクリックし、
ネットワークアダプターを有効化:チェックを入れる
割り当て : NAT から ホストオンリーアダプターに変更
高度 をクリックし、
プロキャスモード:拒否 から すべて許可 に変更

openstack06_01

アダプター3のタブをクリックし、
ネットワークアダプターを有効化:チェックを入れる
割り当て : NATのままでOK

openstack07_01

続いて ファイル → 環境設定 → ネットワーク → ホストオンリーネットワーク と進み、
右側のプラスボタンを押して、ホストオンリーネットワークを1つ追加した後、
下図のようになるように設定します。

openstack08_03

openstack09_02

環境設定を終了し再度、設定→ネットワークと進み、アダプター2の名前を変更します。

openstack10_01

ポイント!


先程追加したホストオンリーネットワーク2を選択します。
先にホストオンリーアダプターを追加をしていないと選択が出来ません。

上記の設定を行うことでHostOS(192.168.1.55)に下記のIPアドレスが追加されます。

VirtualBox net0:192.168.0.240 (FloatingIP通信用)
VirtualBox net1:172.16.0.240 (プライベートIP通信用)

各インスタンス(OpenStack クラウドの中で実行中の仮想マシン)は、プライベートな固定IPアドレスを持ちます。
また、パブリックな Floating IP アドレスも持てます。
プライベートIPアドレスは、インスタンス間の通信に使用され、パブリックアドレスは、インターネットなどのクラウド外のネットワークと通信するために使用されます。

後は、仮想マシンを起動して、CentOs6.6をインストールしてください。

ネットワークを含めた仮想マシンのスペックは以下の通りです。

仮想マシンのスペック

・CPU x 1
・HDD 60GB
・メモリ 3GB
・NetWork
– アダプター1
– ネットワーク→プロキャスモード→「全て許可」
  – DHCP off
– アダプター2
– ネットワーク→プロキャスモード→「全て許可」
  – DHCP off
– アダプター3 (NAT)

CentOS は minimal インストールで構いません。
また、ホスト名はopenstackとしました。

最後に今回構築する構成図がこちらです。

openstack構成(コメント無し)3

ポイント!
現在使用している全てのネットワーク帯と異なるネットワーク帯を使用する必要があります。
先程設定したホストオンリーアダプタを利用することで、普段 HostOSが使用しているIP 192.168.1.55 のIPアドレスから、192.168.0.240 や、172.16.0.1との通信が出来るようになります。
但し、通信が可能なのはHostOSからのみです。

仮想マシンへのインストールが完了したら、VirtualBox のコンソールからログインしてください。

続いてOSの基本設定を行います。

rootユーザでログインし、下記の設定を行ってください。

OpenStack用のユーザを追加します。

この時点でデスクトップPCから 172.16.0.1 にpingが通るようになりますので、以降はVirtualBoxのコンソールではなくSSHクライアントを使用してSSHで接続すると良いでしょう。

yum updateが終わったら、一度再起動します。

stackユーザでログインします。

RDOのリポジトリをインストールします。

packstackをインストールします。

Answer Fileの作成

answer.txtという名前でAnswer File(設定ファイル)を作成します。

今回の環境に合わせるために以下の部分を変更します。

PackStackの実行

作成したAnswer Fileを利用してPackStackを実行します。

マシンのスペックにもよりますが1時間程でインストールが完了し、
下記のようなメッセージが表示されるはずです。

PackStackインストール後の作業

/etc/nova/nova.confの修正
VirtualBox環境では、kvmを利用することが出来ないので、qemuに変更します。

認証にkeystone※を使用する設定を追加する
※keystone については第一回を参照のこと

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0の修正
eth0をbr-exに接続するよう修正します。

br-exにeth0を割り当てて仮想マシンを外部と通信させるための経路を確保します。

再起動して、インストール作業を完了させます。

再起動が終わったら、下記の情報で管理画面にアクセス出来ることを確認してください。

http://172.16.0.1/dashboard
ユーザID:admin
パスワード:changeme

ユーザID:demo
パスワード:changeme

adminとdemoユーザのパスワードはchangemeになっているので下記の方法で変更しておきます。

adminユーザのパスワード変更

demoユーザのパスワード変更

OpenStackのインストールの説明は以上となります。
次回はOpenStackの使い方について紹介します。